共通ルートでは、伝説の脚本をもとにお芝居をするため、主人公が奔走する
中にヒロイン達の個別ルートの問題の伏線を張りながら進み、個別ルート
ではルートに入ったヒロインの伏線を回収しながら、ヒロイン達の問題を
クローバーガーデンのちょっとした奇跡の力も借りながら解決へと進んで
いく感じです。
話の中で何回か登場するクローバーガーデン。その伝説の中で何度も登場
するクローバーの持つ奇跡の力をどう考えるかが 1 つ評価のポイントに
なると思いますね。本来ならこのクローバーの力は、話でもあるように
あくまでも
ちょっとした奇跡 であるべきですが、美絵里、真星、月音
ぐらいまでの個別ルートまでなら、そこまで大きな違和感は無いですが
夜々の個別ルートは、そのレベルは超えていて、先に挙げた 3 つの個別
ルートと比べると違和感があり EX ルートは、完全にちょっとした奇跡と
言うレベルを超えていました。この辺りの違和感が私はどうしても気に
なってシナリオに高い評価をつかられなかったです。このクローバーの
件以外でも夜々の個別ルートで、発生する問題の決着の仕方がどうにも
スッキリしないと言うか、消化不良なんですよね。問題発覚後の夜々と
主人公の考え方の違い。純粋過ぎる夜々と冷静過ぎる主人公。それぞれの
想いがぶつかりあってさあどうなる! って所からのあの展開で、あんな
締め方をされると、さすがに「期待を裏切られた」と私は思ってしまい
ました。夜々の個別ルートと EX ルートの最後に至る過程を除けば後は
クローバーの
ちょっとした奇跡 の力を借り、主人公とヒロインとの
関係の変化と、絆の結びつきを上手く個別ルートで描写出来ていたので
及第点の評価が出来るシナリオだと思います。